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JR四国「アンパンマン列車」20年の歩み

「やなせたかし記念館NEWS vol.88」 学芸レポートから

10月10日より、やなせたかし記念館・別館にて、「JR四国アンパンマン列車20周年 楽しい!アンパンマン列車模型展」開催中です。(~11月3日まで)

日本国内では、地域の出身者やアミューズメントパークに因んだキャラクター電車がたくさん運行されています。その中でも車両数とデザインの種類が多いのが、JR四国が運行する「アンパンマン列車」です。

JR四国を走るアンパンマン列車

アンパンマン列車は現在、4路線で運行されています

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土讃線アンパンマン列車

土讃線は、高知~岡山間を走る列車で、「振子式」と呼ばれる車両を使用しているのが特徴です。今年7月には新車両が走り始めました。

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予讃線アンパンマン列車

岡山・高松~松山間を走る8000系は、JR四国内で唯一、電車化されている電車です。

ゆうゆう

ゆうゆうアンパンマンカー

高松~徳島・徳島~阿波池田間を運航する車両です。プレイルームを設けた全席指定車両です。

トロッコ

アンパンマントロッコ

岡山~琴平・高松間を運航するトロッコ列車です。アンパンマン列車20周年を記念して今月、四国一周をしています。

JR四国の窮地

JR四国は少子高齢化、四国内の高速道路の延伸による利用者減少に加え、1998年の豪雨災害により土讃線が数か月寸断され多くの利用者が高速バスやマイカーに転移していました。土讃線の利用促進として、「それいけ!アンパンマン」の原作者であるやなせたかしが高知県出身ということ、キャラクターの持つ道徳性、人間性が鉄道の公共性に合致することからアンパンマンを採用しました。

鉄道で四国をアンパンマンワールドに

2000年10月14日に運行を開始した土讃線アンパンマン列車。やなせたかしも出発式に参加しました。そこで多くの利用客が喜んでいるのを目の当たりにし、とても感動したようです。当初は土讃線の1線区のみの予定でしたが、作者の意向もあり、最終的には「鉄道で四国をアンパンマンワールドに」というコンセプトがまとまりました。そして、続々とアンパンマン列車が投入され、現在では5線区でアンパンマン列車が運行されています。みなさんもぜひ乗ってみてください。

アンパンマン列車公式サイトはこちら 

http://www.jr-eki.com/aptrain/index.html